高専生を生ぬるく見守る保護者のブログ

保護者目線の高専受験や高専生活の情報が多くないので、情報を共有したいです。

インターンってどうなの?

こんにちは。ねこまんまです。

今回はインターンシップについて書いていきたいと思います。

 

インターンシップには2種類あり、学内応募タイプと自由応募タイプがあります。

自由応募に関しては、自分で企業側の募集を見つけて、

半日~数日のインターンに参加します。

高専は介在せず、あくまで自己責任での参加です。

 

学内応募のインターンシップは、本科4年生と専攻科1年の夏季休業中に実施されています。

我が子の高専は参加は自由、

希望する場合も学内選考もあったりして、必ずしも全員が参加するものではなかったです。

子どものクラスでは、そもそも希望者は1/4ほどだったとか。

みなさん、アルバイトや遊びで忙しかったようで…。

でも参加することで卒業認定単位になるので、少なくとも損はないですよ。

 

学内応募のインターンシップ先は企業だけではなく、大学の研究室もあります。

就職希望の学生は企業に、

進学希望の学生は大学の研究室へ希望を出しています。

企業にインターンに行った学生は、就職のスカウトを受けることも稀にあるとか。

実際に子供の研究室の専攻科1年の先輩も、インターン先で声をかけられてそちらで就職を決めたそうです。

 

我が子の場合は、大学の興味のある分野の研究室に申し込みをしました。

九州にある国立大学で、飛行機の距離。

2週間ほどその研究室でお世話になってきました。

行った結果、とても充実した日々を送れたそうです。

実際の研究室に身を置くことで、

将来の進路について現実的に考えられたと言っていました。

研究室の方々にも相談に乗っていただけて、

「それだったら専攻科から大学院よりも、3年次編入で大学に入った方がよいよ」

とアドバイスもいただけたそうです。

他の高専からもインターン生がいて、

その方たちとも交流ができたのも楽しかったと言っていました。

そちらの研究室の内容が卒研とも絡んでいたようで、

とても役に立ったのも本人にとっては良かったようです。

 

宿泊費や交通費について。

当時はコロナ禍だったので校内の合宿施設は利用できず、自分でビジネスホテルを確保しました。

ありがたいことに、交通費と宿泊費は合わせて8万円まで大学側で補助していただけました。

家計で負担したのは宿泊費・交通費では上限を超えた数万円と、あちらでの食費のみでした。

企業でのインターンの場合も、企業側で負担していただけることが多いと聞いています。

 

学内での選考もありますし、

インターン終了後もレポート提出や成果発表会があり、確かにかなりインターンシップも大変です。

でもせっかく他の機関にディープに入り込める機会があるのですから、

参加してみてはいかがでしょうか。

特に技科大の受験を希望されている方は、

技科大もインターンシップ参加校だったようなので学校見学のデラックス版として見てみるのも面白いと思いますよ。

工業高校から高専への編入ってどうなの?

こんにちは。ねこまんまです。

今日は、工業高校から高専への編入についてお話したいと思います

と言っても、工業高校から編入してきた方は1名しか知らないのですが汗

 

結論から言って、

高専編入試験に受かるほどの方は、

高専でも十分にやっていけるのではないかと思っています。

数学や物理、化学など、工業高校のカリキュラム上、どうしても足りないものもあります。

でも補習の授業もありますし、基本的にはフォローするシステムがあるのでそこまで心配しすぎなくても大丈夫そう?

ただし、かなりハードにやらないと厳しいのは確か。

 

息子のクラスにも4年生から入った方で、工業高校出身の学生さんがいます。

とても優秀だったようで、

結果としてかなり評判のよい私立大学に合格したそうです。

本当は就職しようと思ったらしいですが、

勉強が面白くなってしまい、大学3年次編入に切り替えたとか。

 

就職に関しては、工業高校の場合は地域の企業を中心とした就活になります。

高専からだと全国区の、かなり名のある企業に就職できるので

高専編入のメリットはあるのではないでしょうか(選択肢が広がる、という意味で)。

 

ただ大学入学に関しては、

工業高校でも恐らく指定校推薦もあったでしょうし、

最初から大学入学だけを目的にするならば、あまり高専を経るのはあまり得策じゃないかも?

でも大学進学に途中で切り替えても、ご本人次第で合格も十分に可能。

高専に興味のある方は、チャレンジする価値は大いにあるでしょうね。

 

あれから5年

こんばんは。ねこまんまです。

いよいよ、高専入試の推薦が幕を開けようとしていますね。

我が家は推薦でご縁をいただいたので、

あれから5年が経とうとしているのだな、と感慨深いです。

今でも入試の朝のことを思い出します。

 

その日の朝、子供と一緒にバス停でバスを待っている際、私はふととあることに気が付きました。

バスの現在地を知らせる電光掲示板がついていたのです(数日前までなかった)。

私は「こういう本当に身近なところにも、テクノロジーがあるんだね。

こうやってバスの位置がわかると、一体いつ来るんだろう?と不安にならずに済むね」

という話をしたように思います。

珍しく緊張していた子供は、心ここにあらずという風に「ああ」と答えたきり。

そのまま学校まで送り届け、子供は試験へ向かっていきました。

 

帰宅後、試験内容について話してくれました。

どういうテクノロジーが社会にとって好ましいか、というような内容に答えなければならなかった際、

朝に話をしたバスの位置情報の話を引き合いにして、

生活の中の不便や不安をさりげなく解決するのも大切なテクノロジーの役割なのではないか、と答えたのだそうです。

もしかしたら私の話が役に立てたのかな、と思ってとてもうれしかったのを覚えています。

 

この話をつい先日、本人にしたら

「そうだったっけ?5年前だから忘れちゃった」

なんて言っていました笑

まあ、受かれば何でもいいですよ。

私だけの大切な思い出にします。うふふ。

 

 

大学一般入試と3年次編入

あけましておめでとうございます。ねこまんまです。

今年もよろしくお願い申し上げます。

 

さて我が家と言えばいよいよ下の子(普通高校3年生)の一般入試。

今週末は共通テストです。

本人が国立志望なので、我が家にとっては今週末は1つの大きな山。

無事に乗り越えてほしいものです。

 

上の子(高専生)の3年次編入の時と比べると

親としてはすごく気持ち的には楽だな、と気が付きました。

 

恐らくなんですが

一般入試の場合は

・大学のランクが幅広いので、すべり止めがわかりやすい

・模試などで全受験生の中での立ち位置がわかる

・受験に関する情報が多い

というのが、気持ちが楽な理由なのだと思いました。

 

高専から3年次編入って、とにかく五里霧中。

学校の中でもコース内の順位はわかるけど、全国的にどうなのか、というのは全く分からない。

親に入ってくる情報が少ない。

国立はどこも難化しているから正直すべり止めらしいすべり止めがない…。

3年次編入の浪人は怖すぎる。

などなどの理由があったからなんでしょう。

 

今4年生の皆さんは、本格的に編入の為の勉強の追い込みをしているのでしょうか。

学校の進路相談室などの先輩方の編入体験談などで情報を取得して、

効率的に勉強を進めていけるといいですね。

3年次編入は不安は大きいかもしれませんが、

勉強をしていれば前進していることになります。

頑張ってください。応援しています。

【高専入試】内申点が高いのは大正義!というお話

こんにちは。ねこまんまです。

今回は、なんとなく高専に行きたいな、と考えている中学1・2年生向けに

お話をしていきたいなと思います。

内申点はあればあるだけいいぞ、というお話です。

 

高専入試は対策がとても大変らしく、

かなり前から準備をしている方が多いようです。

我が家は…と言いますと、実は高専に興味が出たのは中3の夏。

めっちゃ遅いですよね^^;

対策もへったくれもない。

偏差値的にものすごく高い高専じゃない、というので助かった部分はあります。

 

それまではいわゆる公立2番手校に行こうと思っていたのですが、

もの作りが好きなこと、

理数系の勉強が得意なこと、

同調圧力があるような集団生活が苦手なこと

もあって、このまま普通科高校に行って

子どもは幸せに暮らせるのか、と思い悩んでいました。

 

そこでふと思い出したのが高専

私がPTA役員で進路委員をしていたときに、

たまたま高専の入試担当の先生のお話を伺う機会がありました。

その時に近所に高専があることを初めて知りました。

存在だけは知った、というだけで詳しくは調べなかったので

リビングでパソコンを開いて学校のHPを見ていたら…

子ども「何この学校!めっちゃ面白そうなんだが」

とパソコンを覗いてきました。

夫も興味を示し、とんとん拍子でいくつかの見学に行き、

自宅から通える高専を受験することに決めました。

 

対策と言っても、何をすればよいかわかりませんでした。

推薦で十分入れそうだし、偏差値的にもそもそも問題がないから

親子共に楽勝で受かるでしょ~くらいにしか思わず、

推薦の小論文対策と面接対策を中学校&家庭内でして臨みました。

 

結果、推薦で無事合格。

ただ同じ中学の友達も他に3人高専を受けたのですが、

他に受かったのは1名のみだったかな…。

大きく違ったのが、内申点のようでした。

落ちてしまった二人も、特に悪いというわけではなかったのですが、

かなり高いレベルでの争いになったようです。

(ちなみにこの二人は、学力入試で無事受かります)

 

正直、面接も小論文も、きちんと対策していれば中学生レベルだと大きな差は生まれません。

結局、内申点が大きく作用するようです。

息子の場合は体育だけ4で、他は5の評定を取っていたのが大きかった。

 

高専によっては1年生の時からの評定をすべて見るところもあれば、

3年生の時だけでもいいところもある。

でも1・2年でさぼっていた人が3年になって急に成績を上げるのは難しい。

基本的に、中学1年生の時から成績を整えていくのを意識した方がいいですよ!

最初は良くなかったとしても、努力を継続すれば成績は伸びます。

その頑張りが、中3の自分を助けますよ。

ぜひ、目標に向かって頑張ってください!

面倒見が良いのはどっち?

こんにちは。ねこまんまです。

 

現在我が家には、高専5年生の第一子と公立高校3年生第二子の二人のこどもがいます。

ええ、下の子の受験がうまくいけば、

来春から我が家は大学生が二人いる、限界家計状態になります笑

頼む~!下の子も国立受かっておくれー!

 

さて第二子、自称面倒見が良い公立のいわゆる二番手校に通っています。

入学説明会でもさんざん

「私たちは出来ない子を取り残す教育はしません!面倒見のよさは地域一番!大学入試に塾・予備校は全く必要ありませんっ」

と自称進学校みたいなことを謳っていました。

実際はううむ…汗ですね。

 

たぶん面倒見がよいっていうのは、課題の多さなんじゃなかろうか。

塾に行っていたら、課題がこなせないくらい多い。

その課題は全員に効果があるのかは疑問。

学年が上がるたび、ついて行けなくて辞めていく子も少なくない。

確かに毎年、20人くらいは東京一工は出る。

でもその子たちは1年生の時からガンガン予備校に通っているんだよなぁ…。

他に学校で進路としてしてくれていることは、本当に少ない。

保護者会では

「たくさん貯金しておいてください」

「手作り愛情たっぷりのお弁当を子供に持たせてください」くらいしか言われないしなー。

これってこの高校だけなんだろうか。

 

それに対して、高専はやっぱりすごいと思う。

進学するにしても、就職するにしても

クラスの担任の先生も頼れるし

就職部・進学部も頼りになる。

何といっても研究室の指導教官が細かく相談に乗ってくれる。

別に高専は、面倒見のよさなんてアピールしていないんだけどね。

あと縦の繋がりもあって、卒業した先輩からも情報収集しやすい。

 

こちらが求めている面倒見のよさ、というのは

高専の方が正直マッチしているんだよなぁ、と感じるこの頃。

高専と公立高校で迷っている方がいたら、

高専は面倒見がいいぞっ!と胸を張って伝えたいです。

【5年間を振り返る】どういう人が留年したのか

こんにちは。ねこまんまです。

5年生の12月…卒業研究も佳境を迎えつつあり

高専を旅立つ日も近づいてきています。

これまでの高専生活を振り返っていこうと思います。

 

今回は「結局、どういう人が留年したのか」です。

我が子から断片的に聞いた話をまとめました。

 

① 遅刻・欠席する人

もう当たり前ですが、遅刻や欠席が多い人は留年をダントツでしやすいです。

普通に欠課になってしまい、単位が取得できないからです。

勉強ができないだけだったら、

周りのお友達や先生方に教えてもらって何とか食らいついていけるのですが…。

これが原因で、上級生だった人が同級生になり、そして下級生になっていく…なんてこともあるらしい汗

これはもう、高専じゃなくて普通の高校でも厳しいですね。

 

②レポート出さない人

せっかく授業に出ていても、レポートを出さなかった故に落単すると留年します。

レポートって、出しても内容が良くなくて突き返されることも多い。

何度も繰り返しているうちに、

どんどん出さないといけないレポートが溜まって…っていうことになる学生もいるそうです。

何回も突き返されるならば、担当教官にダメだったところを尋ねる、できる友達に見てもらうなど対策をしなくてはならないですね。

真面目な子でも陥ってしまうループなので、

早めに周りのチカラを借りて何とかした方がいい…と我が子談。

 

コミュ力ない人

高専は大学と一緒で、

いかに過去問を手に入れるかで定期テストの難易度が変わってきます。

1年生のうちはクラスのグループLINEに流れてくることもあるようですが、

2年次以降は流れてくるとも限りません。

過去問を持っている友達からもらうか、

サークルの先輩から入手しなければならないのですが、

コミュ力がないとそれも難しい。

あと、わからないところを教えてもらうというのもコミュ力がないと厳しいですね…。

我が子曰く、高専ヒエラルキーの頂点に立つのは

コミュ力おばけの超技術屋」だそうです。

 

意外にも純粋に勉強について行けない、というのはかなりレアなようす。

我が子の高専は、低学年向けに学内塾みたいなものがあり、

できない子は放課後にそこに参加しなければならなかったりするそうです。

強制的な早めのケアがあるから、

勉強のみが原因で留年するというのがないのかも?